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CATEGORY : movie

抵抗/movie

抵抗-死刑囚からの手記-"ロベールブレッソン"

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巨匠と呼ばれる監督はたくさんいますがブレッソンもその中の一人である事は間違いありません。

ブレッソンは自身の映画をシネマトグラフと呼び、その特徴として素人の出演者を抜擢し、半年以上動きや顔の角度に至るまで執拗な行為・行動の反復練習を経て撮影に臨むというスタイルをとっています。過剰な演技を拒み単調とした機械的な動きを刷り込ませる事で、よりそこに在る人を撮っているような映像づくりをしています。

"何を見せて何を見せないか、とくに何を 見せないかを誤ってはいけません"というブレッソンの言葉通り、見せない事によりその物事がより際立っています。途中、何人もの囚人たちが銃殺されますが、そのほとんどは映像としてではなく銃撃の音のみで表現されています。

邦題が少し気になりますが話はとてもスリリングで没頭してみれます。

手元のクローズアップや沈黙の中にある物音がより見る側の集中や臨場感を味わう事ができ主人公と同じような気持ちにさせてくれます。

U-NEXTで見れますので興味のある方は是非ご覧になってみて下さい!

STAY HOME MOVIE

緊急事態宣言が発令されてはや1か月、出かけられずにSTAY HOMEな方も多いのではないでしょうか

そんなSTAY HOME中でも楽しんでいただけるように(アベノマスクよりも皆様に貢献できることを目指して)映画をいくつか紹介していきたいと思います

自分自身映画の知識は決して深くはないのですが親が子を見守る様なあたたかい目でみていただけるとありがたいです

"ガタカ"アンドリューニコル

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『努力に勝る天才なし』という言葉がふさわしい映画です

かといって熱血漢のような漢がでてくる訳ではなくスタイリッシュな若き日のイーサンホークが主人公です

自分の信念を貫く、口でゆうのは簡単ですが実行するにはとても膨大なエネルギーが必要です

自分もこの映画を見てまだまだ努力が足りないなとしみじみと感じました。。

ワンシーンごとの描写がとても美しいのでインスタ映えを日々研究している方達にもオススメできる作品となっております

"レイニーデイインニューヨーク"ウッディアレン

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ハーヴェイワインスタインのセクハラ暴露をきっかけに起きたMeToo運動で監督自身もハリウッドからアンジャッシュ渡部ばりに干され、本作はお蔵入りになっていました。真偽のほどは僕にはわかりませんが映画の評価を変える物ではないと思います。ニューヨークを舞台にした映画はたくさんありますがここまでロマンチックなニューヨークを撮れる監督はウッディアレン以外いないのではないのでしょうか。オシャレ女子から大人気のティモシーシャラメとエルファニングが出ているというミーハー魂で観ましたが完全にウディアレン仕様に仕上げってました。

"ストレイトスーリー"デヴィッドリンチ

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禍々しい雰囲気等は一切出てこないデヴィッドリンチの作品を知っている方からすればある意味衝撃の映画となっております

実話が基になった本作は老夫が遠く離れた場所にいる兄に会いにいくだけのストーリーですが、その旅の途中老夫の含蓄のある話だったり、アメリカ中西部ののどかな農村地帯が絵画のように美しいです。旅にいけない今だからこそ旅に出たくなりますね

デヴィッドリンチが脚本に携わってないからこそキレイな映画に仕上がっております(?)

"天才マックスの世界"ウェスアンダーソン

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天才ウェスアンダーソンの世界を垣間見ることができます。監督の初期作ですが既に登場人物全員のエキセントリックさや、色使いだったりが確立されているようにかんじます。27歳頃につくったらしいんですが自分もちょうど同じくらいの年齢なのでもっと頑張らないと、という気持ちにもさせられる映画でした。

。。

興味の出る作品が一つでもあれば幸いです

以前、緊急事態宣言が出た際もブログを書いているのでそちらもぜひご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございます

Stranger Than Paradise

"ストレンジャー・ザン・パラダイス"ジム・ジャームッシュ

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ジム・ジャームッシュといえば日常を切り取る天才で、本作もまた詩的にすすむ物語と音楽の調和がとても心地いいです。またこの映画をきっかけにジム・ジャームッシュの名は瞬く間に世に広がっていきます。

ジムジャームッシュ自身はもともと映画監督になりたかったわけではなく詩人を目指していました。

当時のアーティスト志望の若者たちの多くがそうだったように青春時代に長くヨーロッパを旅しましたがパリでの滞在中に映画を見まくり映画作りに惹かれていったらしいです。

だからこそ作中の言葉選び、言い回しが他の作品と一線を画すものになっているのだと思います。

軽妙な短い台詞が音楽の様に映像に挿入され独特な雰囲気がたまりません。

どこを切り取っても画になるジム・ジャームッシュの映画、まだご覧になったことのない方はぜひオススメです!