山崎豊子氏の最高傑作「沈まぬ太陽」が、WOWOW開局25周年記念として初のテレビドラマ化される。
原作を読んだ。
航空機墜落事故という悲劇の裏側で、信念を貫き巨大組織を生きる者たち。
山崎豊子氏は、「多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基づき、小説的に再構築した」と、あとがきに残している。
闇資金捻出、政界対策、一体どこまでが本当なのだろうか。
実在する航空会社をモデルに「国民航空」が起こした航空機墜落事故。
当時この悲惨なニュースは連日放送され、とても恐ろしく、怖いことが起きたと、幼い私の記憶に焼き付いている。作品の中でもご遺族の描写は、今も胸が痛む思いだ。
決して許されない事故を起こしながらも、企業の腐った体制は変わらない。
さらけ出された、裏金、組合分裂工作、不当配転、昇格差別、いじめ。
この世で一番恐ろしい動物であろう「人間」。
もちろん、某航空会社とは無関係で、あくまで架空の小説だと。
けれど、そこに真実があったのではないか。
そう思わせられる作品だ。
「沈まぬ太陽」は、この春、WOWOW史上最大のスケールで描かれ、初のテレビドラマ化となる。
信念を貫き立ち向かう恩地元を、上川隆也さん、敵対する行天四郎を、渡部篤郎さんが演じる。
そして、BEAUTRIUM神谷菜摘も渡部篤郎さんのヘアメイクとしてこの作品に参加。
素晴らしい原作の映像化に、微力ながらも携わることができて、BEAUTRIUMも、とても光栄に思う。
渡部篤郎さんが演じる「行天四郎」は、きっと原作の多くのファンの皆様の期待を裏切らない。
ドラマ「沈まぬ太陽」にぜひ、注目したい。
PS:まだまだ、撮影は続く。常に平常心!!一生懸命!!頑張れ、神谷菜摘!