抵抗/movie
抵抗-死刑囚からの手記-"ロベールブレッソン"
巨匠と呼ばれる監督はたくさんいますがブレッソンもその中の一人である事は間違いありません。
ブレッソンは自身の映画をシネマトグラフと呼び、その特徴として素人の出演者を抜擢し、半年以上動きや顔の角度に至るまで執拗な行為・行動の反復練習を経て撮影に臨むというスタイルをとっています。過剰な演技を拒み単調とした機械的な動きを刷り込ませる事で、よりそこに在る人を撮っているような映像づくりをしています。
"何を見せて何を見せないか、とくに何を 見せないかを誤ってはいけません"というブレッソンの言葉通り、見せない事によりその物事がより際立っています。途中、何人もの囚人たちが銃殺されますが、そのほとんどは映像としてではなく銃撃の音のみで表現されています。
邦題が少し気になりますが話はとてもスリリングで没頭してみれます。
手元のクローズアップや沈黙の中にある物音がより見る側の集中や臨場感を味わう事ができ主人公と同じような気持ちにさせてくれます。
U-NEXTで見れますので興味のある方は是非ご覧になってみて下さい!