芸術をもっと身近に☆フォーヴィズム篇〜
おはようございます
平成最後のお正月休みだというのに
男2人で静岡に旅行という女っ気の無さに
絶望しいているウエオカです。
さて、今回は今年最後のブログ
芸術をもっと身近に☆フォーヴィズム篇です!
時は20世紀
日本では日露戦争に始まり
日中戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と
戦争に次ぐ戦争の時代でした。
フォーヴィズムの「フォーヴ」とはフランス語で
「野獣」という意味なのですが、それは
後世に強い影響を与えたセザンヌが
「絵画とは『色と形』の芸術である」
という新しい解釈を探求し、その作品によって
当時の美術界に示したことから
その流れの中で、特に色彩表現にこだわったのが
フォーヴィズムの画家達なのです、
マティスやヴラマンクらは
色彩自体に人間の内心的心理や
感覚、感情をそれまでには
あり得なかった自由と表現をしたのです。
セザンヌはこの山の絵を
油絵と水彩画 合わせて90点近く描いているのですが
皆さんはこの絵を見て面白いと感じますか?
この絵は
マネの様に当時の世相風俗を描いている訳でも
ゴッホの様に作品に漂う精神性を感じる訳でもなく
ましてやキリスト教絵画の様なストーリーもないのです。
ただ、この作品にはいくつか注目してほしいことがあります。
それは、印象派の様に
色彩で光を表現しながら
同時に色彩で形も作り出していることと
その形も自然な山ではなく、
抽象的な造形物をして書いています。
セザンヌが色彩で描こうとしたのは
描く対象を形作ってる本質的な構造でした。
つまり自然を一瞬でうつろうものとした
印象とは対照的に
自然の中にある普遍的で
本質的なものを理解しようとしたのです。
晩年は故郷に引きこもりごく少人数の友人としか
交際しなかったセザンヌでしたが
この世を去ってから1年後にパリで回顧展が開かれました。
それはピカソらのキュビズムの運動の出発点となることから
スザンヌは「現代アートの父」と呼ばれています。
フォーヴィズムというジャンルを聞くことはあまりないかと思うのですが
セザンヌは知っている方も多いのではないでしょうか。
そのよく聞くセザンヌは何がすごくて
セザンヌの絵はなぜ価値があるのか
ということを知っておくとまた楽しいのではないでしょうか。
次はいよいよキュビズムです。
では、良いお年を!!
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